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岐路

押入れに隠れた
幼い日の記憶を
僕はいつまでも握りしめていた

靴の裏には誰かが歩いた跡
靄のかかった外へ
あなたは僕の手を引いた

始まりを告げる音が聞こえた
鈍く重い痛みのあるそれは
あなたをかすめて僕を叩いた
応えるように僕は目を瞑る

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