音楽を…教える?
今度は男の子が目を丸くする番でした。
音楽を教えてよ。オトはどうやってそんな風に歌えるようになったの?
僕は…
思い出せない、思い出せない。
僕はどこから来たのか、僕の歌う詩はどこから来たのか。
男の子は愕然としました。
僕は、自分や、他の人に興味がないんじゃない。
僕は、知らないんじゃないか。なにもかも。
大丈夫?
女の子は急に黙り込んでしまった男の子を見て驚きました。
男の子は自分と違う、とは思ってはいましたが、今まではそれが女の子を引きつけていました。
しかし、今は少し恐ろしいほど、どこかはっきりとしたチガイを感じたのです。
さっきの歌といい、何もかもが見たことがなく、不思議で、不安でした。
ねえ、オト
君は、誰なの?
僕は
わかりません
僕はどうかしていた。
今までこんなによくしてくれた子がいなかったから、つい家にまで上がり込んでしまったけれど。
僕は旅をする者、誰か一人にこだわってはいけなかったんだ。
男の子はそう思って、立ち上がると、
音楽は、教えられません。僕のことは、忘れた方がいい気がします。
といい、ドアの方へ歩き出しました。
待って!
女の子はとっさに男の子の手首を掴みました。
一緒にオトを探しに行こう。
僕を探す?
あなたがわからないなら、一緒に見つけに行こう。
レスありがとうございます!元々好きではいたのですが、高校の時に絵の上手な友人が擬人化してくれてから一気に距離が縮まったような気がしてます笑 彼(バイオリンです)の音とか色味の特徴を伝えたら、本当にイメージ通りの外見にしてくれてびっくりしました!
ベースを始められたのですね!自分の楽器ってただただ可愛くて、相棒のような恋人のような、たまには喧嘩もして、本当に生きてるんだなって感じますよね。応援してます!