平和すぎる日常は、私の中の何かを削って
ありきたりな毎日にあるありきたりな出来事を
さも特別かのように語ることが得意なあの子は愛される、ある意味では身代わり
感情が揺さぶられない毎日は、私の中の錯覚をなくして
誰にでも書けそうなものを私しかかけないなんて思い上がりを
さも自覚済みかのように言うことができる私は嘘つき、ある意味では正直
何もない中から何かを生み出すなんて才能はない
あるものをいい方や悪い方に加工する技術はない
ただ、自分の感情だけを文にできる私は
ある意味では、きっと才能がある