飛行機雲は一直線に伸びてゆくけれど
まっすぐどこを目指すのだろう
考えていたら消えてしまった
大きな夢に走り出す君を
応援して心で笑ってた
「人」の「夢」など「儚い」と
そんなものに全てを捧げるほど馬鹿じゃないって
何度も挫折してやっと追いついて
息を切らす君に
それでよかったの?と聞いて
笑顔でそっくりそのまま返されたけど
答えられなくて戸惑ったよ
いくつもあったチャンスに
走り出す理由を見つけられない
冷めた自分が嫌いだった
炭酸の抜けたサイダーとビー玉に
青い空の美しさを見たよ
そこに僕だけの宝物の地図を見つけて
ようやくわかった気がした
背中を押してくれるのは
理屈とか理論とかじゃなくて
ただひとつのくもりもないゆめと
走ることに理由なんかないと知った
太陽に手を伸ばして
その眩しさに目を細める
僕は
その一瞬の輝きのなかを走り出す。