指先でふれれば、
壊れてしまうものだと思っていて
だから綿でくるんでみえなくしたの
綺麗な箱に入れて閉じ込めたの
あなたの背中に腕を回したとき
永遠はないんだと知った
わたしのものになればいいのに
そう思った感情も
今は睫毛の先っちょくらいの分量に減って
ぶり返す可能性も同じくらいに減ったけど
1%の可能性はあるのよ
どうかわたしを振り向かせてみせて
ぼくと云う存在がばらばらになってしまいそうなほどの衝動。
睫毛のうえに泪を載せることさえできれば、なんだって不可能はないんだって無邪気に信じていた。
ごめんねとありがとう。きみの頬をつねって笑いたかった。
《シャアさん》
レス、ありがとう。
哀しいときも、嬉しいときも、睫毛の上には泪がのっていて。眠るときは、きっと、泪の中に夢がほんの少し溶けるだけなのかもしれない。
初めましてとさよならは背中合わせで、いつでもひっくり返る可能性を持っているわけで。絶対に当たり前になってはいけないのにそれを忘れてしまうから、すれ違うのかな、なんて。
つねりかえして、泣いて笑って、ごめんって言えるくらい素直ならよかった。