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うそ

 かわうそが岸辺に魚を並べていた。まるで神への供物のようだ。思わずつぶやくと、まさに神への供物なのだとかわうそは言った。あなたたちの神とはなにか。わたしがきくとかわうそは、人間のそれと同じだとこたえた。本当かと問うとかわうそは、嘘だと言った。

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