夢から覚めたら、外の世界は、朝になっていた。 もう、何もかも忘れようと思っていたのに、夢の中で笑う君は、「笑顔」だった。 寒い駅のホーム。僕は誰かを待っていた。 もう、君との思い出は全て忘れたかった。 でも、何故だろう。 美しい思い出は全て綺麗だった。 「笑ってごらん、きっと笑顔になるから泣いている君に僕はいつもそういった。 あたりまえだよな、そんなこと。 あたりまえの世の中は、いつもと同じなんだ。 君の前で息を止めると、呼吸ができなくなってしまうよ。