あなたは女子高生。入学して一か月以上経つがまだ友だちができない。中学時代のようにひとりぼっちのまま卒業を迎えるのは嫌だ。昼休み、あなたは思い切って、派手めな男女のグループに近づく。 「ちょっとあんたたち。さっきからうるさいんだよ」 考えていたのとはまったく別の言葉が出てしまい、あなたもグループも一瞬固まってしまう。グループの中の男子が口を開く。 「うるさいって、昼休みだし。どうして先生、職員室に帰らないんですか」 あなたはあれから十年の歳月が流れていたことに気づき、胸をなでおろす。