来ない人を待ち続ける不毛さと、レモネードにはちみつをたっぷりと。 かき混ぜていたら、渦に呑まれてぐるぐるとぐるぐると。 なんだかすべてがうそみたい。 初めから無いものだったかのように。 レモネードに溶けて消えたはちみつが君だったのね。 そうなのね。 待てども待てども来ない人は、私を溶かして見えないふりをしているのかしら。 それなら私も、早くレモネードを飲み干そう。 たっぷりと入れたはちみつが甘くて、胸が痛い。