あのころのままで凍らせて 取りだしたらたちまちあったかくなって 溶けながらかたちを変えていく 溶けきってしまうことは たぶんないけれど あのときの状態には戻らない 絶えずかたちを変えつづけ そのたびに僕の体温をあげていく 都合よく脚色を加えるのは温かいけれど ほんものが遠のくたびに 寂しさが押し寄せる