思春期を過ぎると一部の子らは冷めた目を持つようになる。悪いことのように感じられるが、目の前で起きていること、いま起きていることを冷静にとらえることができるようになるためには冷めた目を育てることが必要である。冷めた目による分析力がないと、いま生じている状況が、自分を脅かすものであるのかどうなのか区別することができなくなってしまい、パニックに陥り、権威のある人間の言うことだけをきくようになってしまうか(権威のある人間の言うことが間違っている場合がしばしばであるにもかかわらず)、ただ闇雲に疑うかになってしまう。
まあ、冷めた目を持つことができるのも、才能なのだろうが。