貴方は知らないでしょう
その温かな笑顔に私もつられてわらっていたことを
貴方は知らないでしょう
貴方の唄声にあわせて何時しか私も共に唄っていたことを
貴方は知らないでしょう
私を貴方が誉めるたび居心地の悪さを感じながらも
もっと一緒にいたいと思っていたことを
貴方は知らないでしょう
私より大きく見せようと精一杯背伸びをしている貴方を見て
馬鹿にしながら愛しく想っていたことを
貴方は知らないでしょう
貴方がその掌で私を救ったことを
貴方は忘れるのでしょう
私を創ったこの蒼い日々を
だから私は忘れません
貴方の笑顔を ぬくもりを
貴方の唄声を 美しさを
貴方の聲を 喜びを
貴方のむくれ顔を 慈しみを
貴方の掌を 幸福を