お願いっていわれたのに 襷を握れたのに
名前を叫んでくれたのに 信じてくれたのに
何度も蘇る
最後まで走ったことが偉いんだよ
自己ベストなんだよ
泣くことないよ
そうだけど そうかもしれないけど
私の弱さが迫ってくる
私の緩みが追い抜いていく
私の今までが遠ざかる
くやしい
君は涙を流さなくていい
僕はこの瞬間を忘れればいい
この3年間を讃えればいい
くやしい それだけだった
月がぼやけて光が飛び散った日
僕は涙を部屋に閉じ込めた
流れ出ないように素早く扉を閉める
部屋に光が射して乾くまで
カーテンを開けていつまでも待つのだ