「おはよう」も 「ごめんなさい」も言えないわたしなのに 「姐さん、」と呼びたくて 顔をあげたら こみち姐さんは くりりとした瞳で わたしを見留めて 悲しそうに 微笑んで くれた こんなにも近いのに こんなにも遠い けど 誰かの心に映って はじめて わたしになれるよろこび