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目を閉じる秋色

そっと手をつつむような
ちいさなやさしさを
うずくまったまま欲しがって
気づくのが遅かったのは きっと
風が温かったからなのね、と

小石に傷ついた指先
触れる落ち葉の その色で
見たくないものばかりが見える
この視界を埋めつくせれば
きょうは風の音だけをきいて
深く 深く 眠れるのに

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