夜、家族が寝静まり
街の静寂の中に電車の音が響き始めると、
私は重いからだを布団に押し込む。
真上の天井をじっと見つめると、
ぽろぽろと目から涙がこぼれ、乾いた頬を濡らす。
私の夢って何だろうか、
宇宙は何処まで広がっているのかな、
あ、ライン返さなきゃだ、
DMも未読のままだったかなぁ、
いろいろなことを考えていると
結局は、スマホ、ネットに縛られてるなと思う。
珍しく涙が止まらない。
こんなときはどうしたらいいんだっけ。
音楽を聴けばいい?
ううん、こんな夜は寝るまで泣けばいいよね。
私は弱くない。でも、強くもないんだ。