もしも。
もしも、色が見えなかったら
灰色の虹だったのか。
「晴れ」
なんてのは存在しなくて、
「曇り」
の空が広がるのだろう。
もしも。
もしも、色が見えなかったら
灰色の信号なのか。
「緑」
なんて存在しなくて、
「赤」
が無いから車も歩行者も関係なく進むのだろう。
もしも。
もしも、色が見えなかったら。
灰色の世界で、僕ら人間は何を
「美しい」
と思って、何を
「汚い」
と判断したことだろうか。
そう考えると、「色」というのはとても小さなものだけれど、とても大事なのではないだろうか。