太陽がコンクリートを焼いている 私は足を焦がさないように パタパタと交互に地面から離す 水飛沫が程よく焼けた肌にかかる 日焼け止めが取れるなんて 今更心配したところでかわらない 水面に反射する太陽光 逃げるようにして 帽子を深く被る 「よーい、はい」 プールサイドに響く自分の声 水の中を真っ直ぐ進み遠ざかる影 大嫌いだった夏 大好きな夏