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僕、雀

朝方の 重い体は支えられ

細い足が 何処まで運ぶ

駅へ向かう 自転車の群れ

なんだか笑えて にやつく顔が

車の窓に 写ってる


その日 雀が道端で

ひっくり返って 死んでいた


次の日にはもう

消えている


あの日 見えないふりをする 君に

忘れられない 僕は消えた

あの日 聞こえないふりをする 君に

呼びかけている 僕は消えた


あんまり 空気が似合うから

僕は いない人になった


何処かへ 旅に出かけよう

行き先は カラスの胃袋か

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