恐らく、人間が持てるどんな手段をもってしても
今のこの他愛無い感情ですら完全に表現することはできない。
では、”感情”とは、何次元なのか。
問いの答えは、果たして私たちの感知できるうちにあるのだろうか。
360°の絶景のなかにいても写真や絵に切り取れるのはほんの僅か、どんなに素晴らしい料理を食べてもレポートに残せるのはごく一部に過ぎませんよね…
感情と云うものがぼくらの中に確かに存在すること、そしてそれを表現する方法がとえも限られていることは確かですが、答えなんてなくていいのかも知れません。
この複雑怪奇な「気持ち」からほんの僅か、削りとって形を整えたものが美しければ、取りこぼしたものを惜しむ必要はないんじゃないかって思います。
ほんとに大切なひとと一緒に時間をすごせば、はっきりとしたかたちに残せないものもたくさん共有できますよね。人生ってそれでいいんじゃないかな…なんて。