道端で摘んだ花を家に持って帰っても
なんだかあまり綺麗に見えない
お店では綺麗に見えたあのコップも
なんだか輝きを失ってるのはなぜ?
そう思うけど…
案外、この世は儚いから
月は夢を見ているのかもしれない。
僕らが緑や紫、赤や黄色に見えてる色も、実は無彩色かもしれない。
そもそも色の存在なんてないのかもしれない。
そう思うと、タイムリミットのある美しさは
本物なのかもしれない。
……本物が何なのか分からないのだけど。
美しさは人を離れて存在するものじゃないよね、つまり誰かの目に留まって初めて、美しさと云うものがそこに発生するわけで。
「案外、この世は儚いから
月は夢を見ているのかもしれない。」ってすごい!と思ったのも、それを読んだ俺が人間だからで、手のひらのiPhoneにだってこの字は読めるけど(もしかしたら翻訳だってできるかも)、それが美しいってことにはたぶん、気がつかないんだよね…
だから美しさとは、夢なのかも知れないね。
頬に流れる涙を美しいと言ったり、花鳥風月だったり、どぶネズミだったり、世の中は、誰かの美しいで出来ているのだと思う
何者にも侵されず、何者にも奪えないものなのだと思う