ピストルを拾いました。
僕の心臓がうなされました。
クソっ食らえな人生が、終わりを告げる6秒前。
高い高いビルディングが、
手招き、
この僕を誘っている。
影だけを踏み歩いた。
風をよけながら何処へ走った。
ポケットに隠したピストルが、
僕を何度もほのめかす。
君への暗号を遺して、僕は、
ロックンロールのままに死んでやる。
迷惑をかけて、
人を傷つけて、
それでも生きようともがいた。
その痛みが僕を何度も、何度も、
何度も、
この僕を、
ナイフで殺す。
殺される。
ああああああああああああああああああ!!!!!!
なんだこの人生は。
ピンポーン、神様。
いらっしゃいませんか。
この世界の全ての人達に、
金でもばらまけくそジジイ。
もしもこの一発で、
たった一発、この僕が、
この世界に打ち込んだとして、
何か一つ、
何か一つでも、変わるのなら。
どうか、世界をひっくり返してくれ。
大空に放った銃弾は、見失い、
想像より安っぽい音が虚しく、吸い込まれ、
消えたとさ。