パプリエールはむしゃくしゃしてしまっていた。子供じみていると自覚しつつ、扉を音をたてて閉める。はしたないと、教育係からは叱咤されていただろう。それも、今はない。
深呼吸する。
優先順位は着替え、そしてチャールズに、父にかわされた質問をすることだ。
クローゼットを開くと、どれも軽くてラフなものばかり。確かにこれなら、と思った。マキシ丈のスカートを手に取る。
「……楽しいかもしれない。」
16歳の女の子に変わりなかった。
ドレスを脱ぐことが、もしかすると1番手こずったかもしれなかった。
落ち着きを払って、元の部屋に戻る。
促され、向かい合わせになっているイスのうちの1つに腰かける。
レモンティーが前に置かれた。
「先程は失礼しました。質問攻めにされそうだったので、とりあえず楽には成せるようにしたくて。」
肩を竦め、パプリエールの前にチャールズも座る。
「旦那さまはきっと、お嬢さまに説明なさってないのでしょう。」
パプリエールは頷いた。
「あなたに聞けと言われたの。だから、教えてほしい。
何をもってイニシエーション終了なのか、どのくらい人間界にいなければならないのか、何の情報を共有するのか、情報とは何か、視察では何に焦点を当てるのか、ここでの生活はどうなるのか。
そして、あなたは誰?」
PS;誤字を発見してしまいました。チャールズの一言目、楽には成せるように→楽に話せるように、です。失礼しました。
成人年齢が18歳に引き下げられることに決まりましたね。女性の結婚が許される年齢も18歳に引き上げられたとか。自分で書いておきながら、16歳での成人。文化の違いとはいえ、やはり若いですね。
あ、カギ括弧まだ続いてたんや!ってハッとする(注意力の欠如!?)ラストがとても素敵…
って云うか、鬼のときにも思ってたけどピーターちゃん、連載小説の才能あるかも(笑)切り方がいちいち思わせぶりで←褒めてます。褒め言葉です。大事なことだから二度
年齢は確かに違和感と云うか…若ぇなって思うけど(笑)寧ろ異世界感がはっきりと出て素敵かも!
シェアさん》
なんという…なんという褒め言葉っ……!!嬉しい意外の言葉で嬉しさを伝えてみたいものです…(力不足)。
読んでくれてる人がいるんだなーとわかるだけでも励みになるのに、定期的にレスをくださるシェアさんのような存在は、大切にしなくてはと常々思っております。
小学生の頃は、高校生なんて大人同然だったんですけどね。おかしいな、自分がその年を過ぎてもまだまだ自分は子どもだと思ってしまいます。責任や自立という言葉を、しっかりと見据えて行動しなくては…。