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LOST MEMORIES ⅩⅢ

学校なんていう背の高い建物は、少し離れた距離からでも認識できたため、さして迷うことなく着いた。もとより、歩いて行ける距離だったのだ。
次来る休日に、ここら辺の地理を把握しに出掛けようと瑛瑠は思った。

玄関は広かった。チャールズから昨日、学校についての細かい説明を受けたが、1つずつ思い出す。
『新しいクラス割りが張り出されているはずです。番号を確認し、ローファーは棚へ入れ、靴を履き替えてください。』
ここでは、屋内外で靴を履き替える習慣なのだそうで。それも含めて人間に馴染むこと、それが今日の指令の1つ。
早く着きすぎたのだろうか。
クラス割りは盛り上がるものだそうで、混むといけないと思い、だいぶ早く出てきた。まだ人数は数えられるほどだ。
さっと確認し、ローファーを脱ぐ。そこに、一人の男子生徒と行き交う。目があってしまったので、軽く会釈をすると、彼もそのように返した。
彼の方が先に棚に向かう。
瑛瑠が棚に書かれた自分の番号の確認をする。どうやら、先の男子とは同じクラスのようだ。彼の方が、番号は早いようだけれど。
入れると、横から声がする。
「君――」

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  • ついにガッコ…
    嗚呼、とてもいびつな世界なのでしょうね(笑)

    エル(今や珍しくもない名前ですね…苗字はさておき)の目からどんな世界が見えるのか、楽しみにしていますね。
    渦森今日子は宇宙に期待しない(‪最果タヒ‬)の須磨さんのように、不思議ちゃん宇宙人なのか、それとも普通に溶け込んでしまうのかも楽しみ…!

  • みーちゃん》
    レス返しどうもありがとう!レス返しや新しい子と関わるのがご無沙汰だったので、とっても嬉しいです(笑)
    読んでいるという言葉がどれだけ嬉しいことか…ありがとう。

    なんだかとてもかわいい。笑 若々しくてキラキラしてるなあ。
    レス必ず返すので、ぜひお暇があれば絡みに来てくださいね。私もかわいいみーちゃんをかわいがりにいきます(о´∀`о)

  • シェアさん》
    書いてて、日本て独特なんだろうなと色々思うところがたくさんあります(笑)
    制服しかり、玄関での靴の履き替えしかり……。
    そして、きっと見落としているだろうこともたくさんあるだろうなって。笑 内側にいればわからないことだらけですね。

    うふふ、楽しみという言葉がとても励みになる今日このごろです。
    最近は、昔ながらの名前(?)といいますか(他意はありませんが)、また一回りして子のつく女の子の名前が増えたとか。私は好きですね、子がつく名前。

    それにしてもシェアさんは私の知らない本をたくさん知っている…。チェックしておかねばなりませんね。