「いいよ。わたし一人で帰る。」 ほんとはあなたを思いやって出た言葉じゃないの、知ってた。あとからちゃんと気付いたの。あなたを守る言葉じゃなくて、わたしを自衛してた言葉だって。だって、私があの二人のなかに入ったって、辛いだけじゃん。逃げたんだよ。わたし。