そのまま教室へ向かう彼を追いかけるほど、瑛瑠に余裕はなかった。
この屈辱、憤りをどうしてくれようか。初対面である。礼儀とは。マナーとは。
すべてを叩き込んでやりたいと、そう思ってしまった。
怒りにいこうか、それとももう一度話を聞こうか。いや、無視?
そこで、あることに気が付いた。微かに残るこれは
「――魔力。」
魔力は、使う意思のあるときしか原則放出されない。身の危険を守るためや、自らの痕跡を残すため。原則というからには例外もある。
それは、強い感情を持つとき。
意思によって制御している部分が大きいぶん、それに勝るだけの強い感情を持ってしまうと、制御できず魔力が漏れることがある。それゆえ、よく争いも起こる。感情が魔力という形となりやすいからだ。
しかし、代謝のようなものなので、普段意識するようなことでもないことも確かで。
種によって力の相性の良し悪しもあるため、大概は同種族で過ごしている。
長々と説明してしまったけれど、今のこの魔力は、原則の後者だと瑛瑠は考える。居場所を知らせるためでも、テリトリーだと主張するためでもない。
自分は西洋妖怪だと暗に示すために、彼は残した。
もしかしたら魔法が使えなかったから、ぼくはガッコで浮いていたのかな…うむうむ、この世界に呑まれていく(笑)
あ、ガラパゴスって云ったのはピーターちゃんの物語のことではなく、日本と云う国の高校とか、いわゆる社会と云うもののことです。とても狭苦しくて、エキゾチックで異様な世界だったなぁ…と、あの場所を離れてから改めて思うことばかりで。
そう云えばあの鬼って云うのはどう云う存在だったのかな…ニュータイプみたいなもんでしょうか←よけいわかりにくい
しばらくポエム掲示板見てなかったらすごいのがいた。すごい。面白い。こんなんもありか。
次回も楽しみ。
何だこれ面白い。素敵なショートショートだ。
間違えた。これはとんでもないファンタジー小説だよ。面白い。続きが気になる。
シェアさん》
クラスの人気者とか、案外魔法使いだったりして。笑 あれ、じゃあ、吸血鬼や透明人間はどうなるんでしょ…なんて、ね。スルーしちゃってください(笑)
呑み込まれるなんて嬉しいです。
あらま、私の受け取り違いでしたか。ほんと、変な世界ですよね。クラスだけでもある種の国ができてますしね。ほんと、狭い世界なのに、それがあたかも世界のすべてだと思ってしまうことも。
鬼さん、あえていうならconventional type,でしょうか←そんなのあるかわからない
日本人が思い描く鬼をスタイリッシュにした感じですね。見た目は人間でした、一応(笑)絵が載せられたらいいのにと思う一方、読者様に委ねられるのでそれもそれでいいかななんて。
朔と蒼のやりとり好きでした…書かなくなると恋しくなるっていう(笑)