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LOST MEMORIES ⅩⅤ

そのまま教室へ向かう彼を追いかけるほど、瑛瑠に余裕はなかった。
この屈辱、憤りをどうしてくれようか。初対面である。礼儀とは。マナーとは。
すべてを叩き込んでやりたいと、そう思ってしまった。
怒りにいこうか、それとももう一度話を聞こうか。いや、無視?
そこで、あることに気が付いた。微かに残るこれは
「――魔力。」
魔力は、使う意思のあるときしか原則放出されない。身の危険を守るためや、自らの痕跡を残すため。原則というからには例外もある。
それは、強い感情を持つとき。
意思によって制御している部分が大きいぶん、それに勝るだけの強い感情を持ってしまうと、制御できず魔力が漏れることがある。それゆえ、よく争いも起こる。感情が魔力という形となりやすいからだ。
しかし、代謝のようなものなので、普段意識するようなことでもないことも確かで。
種によって力の相性の良し悪しもあるため、大概は同種族で過ごしている。
長々と説明してしまったけれど、今のこの魔力は、原則の後者だと瑛瑠は考える。居場所を知らせるためでも、テリトリーだと主張するためでもない。
自分は西洋妖怪だと暗に示すために、彼は残した。

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  • もしかしたら魔法が使えなかったから、ぼくはガッコで浮いていたのかな…うむうむ、この世界に呑まれていく(笑)

    あ、ガラパゴスって云ったのはピーターちゃんの物語のことではなく、日本と云う国の高校とか、いわゆる社会と云うもののことです。とても狭苦しくて、エキゾチックで異様な世界だったなぁ…と、あの場所を離れてから改めて思うことばかりで。
    そう云えばあの鬼って云うのはどう云う存在だったのかな…ニュータイプみたいなもんでしょうか←よけいわかりにくい

  • しばらくポエム掲示板見てなかったらすごいのがいた。すごい。面白い。こんなんもありか。
    次回も楽しみ。

  • 何だこれ面白い。素敵なショートショートだ。

  • 間違えた。これはとんでもないファンタジー小説だよ。面白い。続きが気になる。

  • シェアさん》
    クラスの人気者とか、案外魔法使いだったりして。笑 あれ、じゃあ、吸血鬼や透明人間はどうなるんでしょ…なんて、ね。スルーしちゃってください(笑)

    呑み込まれるなんて嬉しいです。
    あらま、私の受け取り違いでしたか。ほんと、変な世界ですよね。クラスだけでもある種の国ができてますしね。ほんと、狭い世界なのに、それがあたかも世界のすべてだと思ってしまうことも。

    鬼さん、あえていうならconventional type,でしょうか←そんなのあるかわからない
    日本人が思い描く鬼をスタイリッシュにした感じですね。見た目は人間でした、一応(笑)絵が載せられたらいいのにと思う一方、読者様に委ねられるのでそれもそれでいいかななんて。
    朔と蒼のやりとり好きでした…書かなくなると恋しくなるっていう(笑)

  • みーちゃん》
    長女なのかな?おんなじだ、苦労が多いねえ…笑
    ピーターパンなんて呼びにくくない?(自分で決めといて笑) 呼びやすいので構いませんよ、ピーターちゃんなんて言われてにこにこしてるような生き物なので笑

    語彙力は常に私も求めています(笑)大人っぽいだなんてそんな。畏れ多い笑
    ただただ難しい言葉がいいって訳でもないのがまた難しくて。幸せなことに、一人称がいっぱいあって、平仮名,片仮名,漢字,今じゃアルファベットでも。こうして目に見える言葉は表現のしかたがたくさんあって面白いですよね。私、本当に日本人でよかったって思います。笑

  • mementoさん》
    はじめまして、ですね。
    レス、ありがとうございます。純粋に嬉しいです。短い言葉ほど伝わりやすいものはないですね。
    ぜひぜひ、一緒に楽しんでください。

  • なんてお呼びしましょう…笑
    では、崩壊を英語で(笑)勝手にすみません。
    Collapseさん》
    はじめましてですね。
    続きが気になる、なんて最上級の褒め言葉です、ありがとうございます。
    ぜひ、続きもよんでくださいね。読んでくれる人が増えてくれるの、レスを書き込んでくれるの、嬉しくてたまりません。