夏色を含んだ風がビルの間をすり抜ければ
真っ赤な夕焼けが
アスファルトさえも染める午後7時
夏なんて貴方に出会う一要因にもならなかった
揺れるブラウスの袖を引っ張ってくれませんか
みっともなくても正直に
月並みな言葉を並べて
繋ぎ止めてくれませんか
触れればそこに居るのに
心はさわれないから不安だよ
幾ら腕の中で幸せを願っても
解ければ忘れそうで
淡く、強く、君を想って今日も月が揺れるよ
大人になるにつれて
見栄とプライドと
なんとも言えない感情が
昔はできたこと、言えたことを
止めてしまう。
小指にすら触れなくて
鼓膜にすら届かなくて
もどかしさだけが
深雪のように
積もるね。
…なんて
こんばんは。
夜が遠くなって、夕暮れが長い六月。
腕時計なんて実はなんの意味もないのだと、昔から知っていたよ…
少し、作風が変わったのかな?だけど同じ、のあちゃんのことば。そっと、指をのばす…
こちらは明日、晴れるらしいよ。おやすみなさい。