「何かあったとか?」
「鏑木先生に限ってないでしょ。」
「ウチらのクラスに問題児いるとか?」
「えー、初日早々やめてよ。」
「ごめ。まあ、こんなことは聞けないしね。」
肩を竦める女子。
話題を変えようとする。
「あとはね、笑うとかわいい!」
切り替えのはやさが凄まじい。
「あ、わかるー。少年みたいだよね。」
「50のおじさんにかわいいはいかがなものかとも思うけどね。」
ここは瑛瑠も笑う。
「私も、先生の笑顔は素敵だと思います。」
そう言うと、
「立派なファンじゃん。」
「同士だね。」
と微笑む二人。
色々、収穫があった。