1年と半分ぶりに"あの人"を見た
寝過ごしてしまった電車の車窓から
久しぶりに見た"僕の家"
後ろ姿だけだったけど
確かにあれは"あの人"だった。
ということはそばで遊んでいた"彼女たち"
は…
目が悪いのに生憎メガネをかけていなかった僕はぼんやりとしか見えなかったけれど。
"彼女たち"は確かに笑っていた。
僕のせいで傷つくこともあっただろう
"彼女"は少し背が伸びて、大人っぽく見えた。髪型も少し違っていたかな。
僕のことなんかもう覚えてないだろう
"彼女"は僕の記憶よりも遥かに背が伸びて
黄色い帽子を被っていた。
もう小学生になったのか。
何故だか涙が止まらなかった。
久しぶりに見た"僕の家"と"あの人"と"彼女たち"。
車窓から見えた一瞬の景色に
あんなにも目を奪われて。
左に過ぎ行く景色を首を伸ばして追いかけたのはいつぶりだろうか。
いつか、また、どこかで。