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夜を駆けてゆく

タイミングの悪いくしゃみを睨む
夜空に残る叫び声を
いったいだれが憶えていると いうのだ
こんなにもきらめくネオンの影で
うずくまる背中を見たことは ないけれど
だからどうした とシャットアウトするには
なにかが いろいろ足りないけれど

七階建てのビルの屋上は楽園 だった
もう窮屈になって
右足踏みこんで駆け出したのさ
屋根の上でくつろぐ三毛猫が驚いていた
靴ひもがほどけたなら素足になるんだ
ぼくの いまを 感じたくて

足跡で星座はつくれるよ
こぼれた涙はきのうの色 きっと
夜の街に降りそそいで光ってる
夢のなかで笑うきみが
ぼくを見ていてくれる気がする

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