夏が来た。 泣きたくなるような温度を。 また未完成な日々を。 列車が通り過ぎた。夏風が通り過ぎる。 周りの笑い声が嫌になっていた。 自分の気持ちに、素直になれたなら。 熱い心と暑い温度が、どこかで消えていく。 あの日見た入道雲に叫べたなら。 涙だけでも絞り出せたなら。