悟られているのだろう、チャールズのことだから。しかし、そう振る舞ってはいけないような気がして、殻を被ってしまう。そう振る舞うことこそが子どもっぽいことに、まだ子どもである瑛瑠は気付けない。
「そのようなものですからね。」
読んだのかそうでないのか悟らせない紙は、封筒に元の形におさめられた。
また、よくわからないことを言う。
そんなチャールズは、瑛瑠の食事の進行具合をみてお茶の準備を始めた。
「ごちそうさまでした。」
「はい、お粗末様でした。」
片付け始めるチャールズを見て、瑛瑠も食器をさげ始める。あえてチャールズは何も言わなかった。
「さっきの手紙、何だったの?」