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LOST MEMORIES ⅣⅩⅡ

「10年前にもいたということ?」
声に出すつもりはなかったのだろう。少し驚いた表情を見せた。しかし、イエスノー問題はさすがにはぐらかすことはできない。
「ええ。」
「ヴァンパイア?」
少し突っ込んで聞いてみる。すると、チャールズは答えてくれた。
「ヴァンピール、ですね。」
女性ということだ。
「それでは、お嬢さまの気配を察知したのはヴァンパイアの方なのですね。」
瑛瑠は頷く。
「ウィッチの魔力をキャッチしたアンテナと、八重歯が証拠。
ただ、いまいち信用に欠けるの。」
「……何故?」
「第一に礼儀がなっていません。そして、私の前の席を気を付けろって言うの。でも、前の席の方は彼よりよっぽど人柄はいい。言いがかりだと思ってしまう。」
チャールズは少し考え込む風だ。

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  • 最近は扇風機が流行ってるのかな?
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  • キター、十年前!
    そうかそうか、永遠の高校生ってのも魅惑的だなぁ…なんて、無責任に茶化していくスタイル(笑)

  • シェアさん》
    さすがに西洋妖怪とはいえ、特殊能力を持つだけで人間とほぼ同じなので、年はとりますね…笑
    うふふ、10年前。ちょっとずつだしていきたいんですけどね、なかなか。亀さんスピードで富士山登ってる気分です(めちゃくちゃ縁起良さげ)。

  • みーちゃん》
    も、もじょか!?初めて聞いた…。
    そりゃ、日本の北と南みたいなものだしねー。言語が違う(笑)

  • 物語も、人生も
    劇的な一日なんて滅多にないのだから
    なかなか、のんびりいきましょう。

    書き忘れたのだけれど男性形と女性形がちゃんと語尾が違ったりとか、エルの名前にどっちも王偏がついていたりとか(やっぱり王族の血?)、ちょっとした端々の描写がすごく好き。
    いつでも若返れる種族とかいないの?←もはや無茶苦茶を云う

  • シェアさん》
    嬉しいやら楽しいやら面白いやらで、ひとりでにやにやしちゃってますよ私(笑)
    ですねー……ただでさえ初人間界なのに。これ以上瑛瑠ちゃんに負担をかけては潰れますね。そう言っていただけて嬉しい限りです。

    口調を褒められるの嬉しいですね。ふふ、またにやけちゃう。話し方だけで誰だかわかってもらえるようにと、ささやかながら意識しております。

    若返るだなんてそんな無茶なっ…!笑
    魔力が万能である設定なら、禁断魔法的な位置で魔法使いさん使えそうですよね。でも残念、攻防のみなんですよー。
    ただ、年齢変わらない,もしくは若返る設定は、使うと今後非常に面白くなりそうなので考えてみます…