「チャールズ、あなたは教えてくれないの?」 今度は普通に聞く。 馳せていた想いから脱け出すチャールズ。 「やはり鎌をかけようとしていたんですね。 そこまで不安はなかっただなんて、ハニートラップもいいところですよ。」 そう言いながらも微笑んだ。 「いずれ時が来れば言わざるを得なくなるでしょう。しかし、今はまだ早いです。 お嬢さまがおっしゃる通り、これはただのイニシエーションではありません。」 チャールズは、ふっと微笑みを消した。