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LOST MEMORIES ⅣⅩⅨ

「というわけで。これ以上この話については言及しないでくださいね。」
一瞬の隙をつかれて、幕を下ろされた。
サミットが隠したがっていること。隠さなければならないことがあるのだとしたら、それは一大事だろう。
しかし、それと人間送りがどう関わっているのかはまだわからない。詮索しすぎると、本当に首がとびそうである。それが、たとえ王の娘だとしても。
「サミットが関わっているということは漏らしてもいいの?」
探るように、恐る恐る聞く。これでチャールズの首がとんだなんて、人聞きの悪いことは言われたくない。
「だめですよ。」
「……今、私に漏らしたよね?」
「でも、お嬢さまは漏らさないでしょう?」
連帯責任に持ち込まれた。
これでは小賢しいなど可愛いげがある。抜け目なくて狡猾なのだと、瑛瑠は思わずにいられなかった。

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