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LOST MEMORIES ⅤⅩⅣ

「ごちそうさまでした。」
ハーブティーの入っていたカップを少し前に押す。
「んー、長かった!」
やっと解放されたというように伸びる。チャールズも少し疲れたように微笑った。
「ほんと、ひやひやしました。相変わらず鋭いんですから。」
また、だ。
瑛瑠は冷ややかな目を向ける。
「あのねえ、チャールズ。昨日から聞いていれば、私に対して随分と知った物言いをするじゃない?私の質問覚えている?初めましてか聞いたときに、もちろんって答えたのは誰?
そこまで分かりやすく言われちゃ嫌だよ、私はあなたのことを知らないのに。
いつ会ったの、私たち。」

また、かわされると思ったのに。
また、笑って流されると思ったのに。

切ないような寂しいような哀しいような、そんな表情。
言葉がでない。
反応に遅れる。
チャールズはそのまま切なげに寂しげに哀しげに微笑んで、瑛瑠の頭をくしゃっと撫でた。
「どうして……」
「はい、ちょっと休憩しましょう。
なかなかの長時間をよく座っていられましたね。」
今度はちゃんとかわされた。チャールズが立ち上がり、二人分のカップを持つ。
昼食のまま放置されてた食器を洗い始めた。
――傷つけた?

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  • わ、かわいい。二人とも。
    異界に舞い降りた、たった二人の仲間って感じで…

    イケメンは嫌いだけど()、たとえば美男美女の痛い処を突かれたような一瞬の微笑みって大好き←悪趣味
    ピータん、せっかくだからタメでおいでー。

  • シェアさん》
    こう見えて10歳差(笑)
    私はイケメンさんもかわいこちゃんも大好きです←

    えええ、そんな。それこそ、瑛瑠ちゃんの癖みたいなものですよー笑 だんだん解放していくかも……!笑
    なんだか急に変えちゃうと、はずかしいようなこそばゆい感じがしますね。照れちゃいます(笑)