ふと考える。
足がなくなったっていいや
僕が車椅子になったら
みんな僕のことを大切に扱って
僕のことを知らなかった人も
僕を知らないではいられないだろうな
声がなくなったっていいや
僕が話せなくなったら
無駄な意見を求められることも
ふと君を傷つけることもなくなる
それだけでいいんだ
目がなくなったっていいや
僕がなにも見えなくなったら
世界の惨劇も醜さも
君が落とした涙さえも
僕は見ないですむんだ
でもこの両手だけは
失いたくないな
こんな詩を書くために
僕のギターを弾くために
君に触れるために
ふと思うんだ。