誰も目を見てくれなくなって
僕は学校に行けなくなった
人混みの匂いに吐きそうになって
電車に乗れなくなった
すれ違う人の舌打ちや溜め息が怖くて
街を歩けなくなった
急に自分が最低な人間に思えて
君の顔が見れなくなった
同じ歳の人の話すのを聞いて
話が出来なくなった
輝かしい彼等の生き様を見て
生きていけなくなった
年間三万人の内の
一人にすらなれなかった僕は
真っ白な部屋で
真っ暗な夜と
うつつを抜かす