じっとりと重たい、湿気を吸い込んで…
洗ったばかりの車が雨に打たれるのをマゾヒスティックに眺めながら、落ちてきた一粒ひとつぶの水が凶暴なひとつの塊になったことについてぼんやりと考える。
手が届くほどの町がテレヴィに映った朝、人目もはばからずに泪を流したかった。ハンカチを噛み締めて泣きじゃくるのではなく、頬を伝っていく涙滴のころがりをくすぐったく思いながらただ、唇を噛んでいたかった。
このつまらぬ我が家が流れず、あの美しい町が呑まれたのは何故か。あの愛しい人々が途方に暮れ、この俺がのほほんと生きているのは何故か。命の重みを比べるほど傲慢ではないけれど…
(ご心配かけてしまった皆様、ごめんなさいとありがとう。)
(ぼくは一晩と少し、家に閉じ込められただけでまったく無事です… )
(でも、テレヴィに映ったあの町はほんの十数キロの距離で、)
(まだ気持ちの整理がつかないままぼんやりと生きています)
無事で本当によかったです。
同じ国にいるはずなのに。
こんな気持ちは一体何回目でしょうか。
シェアさんの詩を読み、テレビからは伝わらないことが、ゆっくり語りかけられているように感じました。
台風や雨、氾濫だけでは片付けられない今回の出来事。抗えない天災。もしかしたら自分に被っていたかもしれないこと。
一人でも多く救われること、少しでも早い復旧を、実際に行くことはできないけれど、心から祈っています。
ピーたん≫
週末に書いたレス返のほう、実はけっこう渾身作でした(笑)誰かになにかを伝えるために綴ったことばって、なんだか久しぶりで。
こうして一人でもぼくのことを思い出してくれる人がいたと云うことが、なんとも云えず幸せな気持ちにさせられました。本当にありがとう。
まだわからないけれど、もしかしたらぼくも被災地の片付けに少しだけ関わることができるかも知れないので、ポエム部を代表して(笑)頑張ってきます。