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LOST MEMORIES ⅦⅩⅧ

何だろうこの先生。先生が去り、ひとり残された瑛瑠。
おかしい。とりあえずどちらかはおかしい。いっそ、どちらもおかしい。
先生に頼まれて図書室に来たという望と、望を探していた先生。これだけではおかしくない。
瑛瑠は言葉を探る。
頼まれ事のために図書室に来たのに何もせず教室へ戻ってしまった望と、頼み事をそもそも忘れていた先生。どちらもボケるには程がある。そもそもそんなものはなかった、とすると。
加えて、先生はわざわざ瑛瑠のことを呼んでまで言う台詞だったのだろうか。あの単刀直入簡潔大先生が、意味の無いことを口にするとは思えなかった。

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