2

LOST MEMORIES ⅧⅩⅥ

この2日のふたりの、主にチャールズの合言葉は絶対安静。瑛瑠としては、ピークがその日の夜だっただけに、外へも出してもらえないのは多少のストレスでもあり。
過保護だと言う瑛瑠に対し、お嬢さまの身に何かあったら旦那さまに顔向けできませんと言うチャールズ。そもそも学校にいればどうもできないのにと言い返したくなったが、それは違う気がしたので口をつぐむしかなかった。
瑛瑠の頭痛の原因がわからないことを、どうやらチャールズは気に病んでいるようで。ただの疲れだよと言う瑛瑠の言葉を、最後まで良しとしなかった。逆に思い当たる節があるのかと言いたくなる。
この2日でほぼ治った瑛瑠は、休日最後の夜を過ごしていた。この日はダージリンティー。チャールズの気遣いが見てとれる。
「大丈夫ですか?」
「もう大丈夫。」
口をつけると、ふわっとベルガモットが香る。相変わらず美味しい紅茶を淹れるなと感心していると、チャールズが尋ねてきた。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。

  • 病人の世話にも紅茶の淹れ方にもソツのないチャールズ…
    「旦那様」ってそりゃあ王様やもんね(笑)ほんまに怖い(笑)


    いや、名前覚えてるくらいはまぁ当然としよう。だけど「キリがなに云ったか知らないけど」って無造作な口調に、なにか隠れた親密さを嗅いだ気がする。アヤシイ。知らないフリして陰ではツーカーだったりして(これは昔からのギワク)…

    あ、エルちゃんは確かに長めっぽい。黒髪だったよね?あれ、瞳の色は?

  • シェアさん》
    ほー…そんなところまで(笑)
    確かに、無造作に言い切らせるようにはしましたが…ふふ(意味深)。

    いや、瑛瑠ちゃんの髪、蜂蜜色です(笑)いわゆるハニーブラウンってやつですね。どっから黒髪がでてきたんでしょ笑
    眼の色は淡褐色で。ほんとはピンクとかにしたいんですけど、高校でそれはだめだよなーということで自制(笑)まあ、なんでもアリな世界ではあるんですけど、そこはちょっとこっち側にひっぱって。笑