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LOST MEMORIES ⅨⅩⅠ

「どんな人?」
形の整った眉をちょっとあげ、考える風にする。
「馬鹿でお調子者でどうしようもなくて、」
おっと。貶しているのだろうか。
「とてもかっこいい人です。」
「……褒め言葉?」
「もちろん。」
チャールズはとても楽しげだ。こんな表情もするのかと思う。
「あとは、腹が立つぐらいかっこいいやつもいますね。」
「かっこいい人がいっぱいいるのね。」
「かわいい人もいますよ?」
とんでもない皮肉めいた言い方。しかし相変わらず楽しそうな表情。チャールズにこんな顔をさせる友人とは、さぞ、
「素敵な人たちなんでしょうね。」
華やかに微笑むチャールズは肯定しているということなのだろう。
「ねえ、チャールズ。その人たちとはどこで知り合ったの?」
僅かな間があった。

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