「特殊型のウィッチは、攻撃型のワーウルフとは相性が悪い。」
黙ってしまったチャールズを、横から盗み見る。すると、一見穏やかそうに見えるその顔から、目だけが後からつけたかのように浮いて見える。瞳だけが穏やかじゃない。
「チャールズ、お茶、溢れてるよ。」
完全に心がどこかへ行ってしまっていた。
慌てて、傾けていたティーポットを置き、すみませんと立ち上がった。
タブーだったのは、きっとワーウルフだ。あの瞳は、怒りか憎しみか。悲しみの色もあったかもしれない。聞きたいけれど、あんな顔させてはいけないような気もして。
布巾片手に戻ってきたチャールズに、何もいうことができなかった。
「あとは、ゴーレムとかもウィッチやウィザードとは力の相性が悪いですね。」
淡々と言うチャールズに、先ほどの色は毛ほどもない。
瑛瑠は言葉を探してしまって、沈黙が生まれた。
それを察し、チャールズは拭きながら笑みをこぼした。
「相性悪いなんていっても、私の友人にはゴーレムもレオもいますし、なんなら逆の立場のエアヒューマンだっています。関わる上で、種族に問題なんてありません。」
PS》
ゴーレムはその名の通りですが、出てきた種族に日本語名をつけますね。
ワーウルフ→人狼
レオ→獅子
エアヒューマン→透明人間
エアヒューマンに関しては完全に私が作り上げた言葉ですので、人間界での透明人間だとご理解ください。
PS2》
ポケモンにあてはめれば分かりやすいですね。
攻撃型が火、特殊型が草、防御型を水としましょうか。
おっ、なにやら触れてしまったヤバい処!チャー坊が我を失ったのって初めてかな?
ちょっとー気になったんだけど、そっちの人はこっちの人間とは友人になれないの?せっかくこっちに来たのに…
て云うか、若人の鍛錬と種族間の親睦を促すための通過儀礼ならこんな不経済なことせずに合宿にすればいいやんね。
怒ってなくてよかった…
女の子って吸血鬼や魔法使い以上にミステリアスな存在なのです←
あ、みーちゃんは…そうね、男の云うことを簡単に信じちゃいけませんと云う教育ってことで(シャレになってない)
ちなみに年下キラーの件、俺の場合はキラーじゃないけど年下にはめっちゃタメでがんがん来られる体質です(笑)今も去年知り合った中学生の男の子が二回目以降まるでクラスメートのように…w
シェアさん》
チャールズが我を失ったのは初めてです。触れてはいけない過去もあるんですよね…。
友だちになれますよ、友だちに笑
事実、瑛瑠ちゃんはクラスメートの女の子と話しているシーンがあるじゃないですか。何回もいうようですが、彼らは人間と変わらないんです。人間にしかみえませんよ。ただ、正体を明かさないだけで。笑
シェアさんも、もしかしたら会っているかもしれませんね。
合宿(笑)なかった発想です。たしかに笑
親睦を深めるための儀礼ならね。
そのように言われますよね、わからないと。笑
怒っておりません(笑)
わー…笑 シェアさん話しやすいですからね。優しい人柄が成せる技ですよ。