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LOST MEMORIES CⅧ

「昨日はごめんね。」
開口一番に望は瑛瑠に謝ってきた。申し訳なさそうな様子からは、謝罪の気持ちしか見てとれない。
「いえ、こちらこそすみませんでした。」
あの別れ方は礼儀としてなっていないと、瑛瑠も反省した。昨日の瑛瑠の拒絶のためか、気持ちに抑えがかかったのかもしれない。魔力は少しも感じられなかった。
午前の授業が終わるまでは。
午前中の授業が終わったあと、英人が話しかけてきたのだ。
「瑛瑠、少し話したい。昼休み、抜けられるか?」
瑛瑠が気付いたことに気付いて話しかけてきたのだろうと察する。だから、二つ返事で応えるはずだった。
ここで、思わぬ邪魔が入る。望だ。
望はそれまで頻繁に後ろを振り返ることをやめていたため、英人のその言葉に気付いて今日初めて振り返った。
「瑛瑠さんはひとりがいいんだよ、霧。不用意に近づくのはやめてあげなよ。」
思わぬ解釈のされ方だった。自分の発言に混乱する瑛瑠。たしかにひとりにさせてとは言ったが。
どうやら、望に対する拒絶というより、周りへの拒絶と受け取られているらしい。
「いえ、私がお願いしたんです。行きましょう、英人さん。」
英人まで目をつけられるのは避けたい。なんせ、彼も特殊型だ。さらに、情報は掴んでおきたい。これはチャンスなのだ。
立ち上がり、英人の服の端を掴んで促す。もしかすると、この行動がいけなかったのかもしれない。はたまた名前呼びか、英人を優先したことか。
激しい目眩に襲われ、瑛瑠は卒倒した。

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  • 大阪が都会だなんて。それは市内だけです。端っこの方はなんてことない田舎ですよw
    うちの近所には山ばっかりでよく籠ったりとかしたものです(遠い目)

    突然すぎる卒倒。いやホントに突然すぎる。なんなんですかw
    チャールズの随身具は気になりますねえ。

    お名前、ですか。どこに使ったか、わからないならそれでいいです(^^;)ホッ

  • みーちゃん》
    そそそ。戦争とかね。
    きっと頭いいよね、国王さまの子どもだよ?笑
    ただでさえ特殊型は頭が他よりきれるのにさー。

    あら、あからさますぎたかな?笑
    てかパプちゃんてかわいいんだけど…!いいよお、ニックネームとかなんでもつけちゃって。嬉しいね、パプちゃん想われてて(笑)
    あーあー、心配されてる…私も心配。1週間で根詰めすぎだよね。笑

    そうかのかー、強くしてくれるのね。望くん成長の良い機会じゃないの!!さすが通過儀礼…。
    私ももはや読者目線っていうね笑

  • めめんとさん》
    私、都会の田舎は信用しませんよ…!笑
    籠ってたんですね。修行ですね。仙人への第一歩ですね。
    突然の卒倒は必然ですよ。ああ望くん、憐れ…。
    気になりますよねえ、チャールズの随身具。これもそのうち、鍵になる色々が出てくるかもですね。ふふ、お楽しみに。

    えー…気になる!どこに隠したの!私の名前!笑
    もうちょっと探してみます。この掲示板のどこかですよね??笑

  • 違うっすwww
    まあピーターパンさんは あっち の掲示板にはあんまり顔出さないですもんねえ。

  • あと、だから都会じゃないですって。交野市なめちゃあいけませんよ(言ってしまった)
    良ければ遊びに来てください。ど田舎ってほどじゃないっすけど、(最近無駄に開発が進んできてて辛い)自然だけはあるっすよ。

  • めめんとさん》
    言っちゃいましたねえ(笑)
    大阪にはもう一度は行ってみたいんですよー、ちょっと調べてみようかな。