望の言葉を思い出す。望から距離を置くために放った解釈違いの言葉を。
「いや、あの、ひとりがいいってそういうことではなくて!」
慌てて弁解する瑛瑠に、微かに笑う。英人が笑った顔は初めて見た。
「そうじゃない。自己犠牲を躊躇わないコケットだったってこと。」
思わず英人の顔を見つめてしまう。
「……馬鹿にしてます?はたまた貶していますか?」
それにはなんとも答えず、英人から礼を言われる。
「さっきはありがとう。かばってくれようとしていただろ、目をつけられないように。」
「かばったことがバレるほど恥ずかしいことはないですね。」
「結果的に嫉妬心を逆撫でただけだけど。」
「……うるさいです。」
ふて腐れたような瑛瑠の声にくすりと笑みをこぼす。
「それだけ言い返せる元気があるなら大丈夫だ。ほら、保健室。」
入ると、微かな薬品のにおいが漂っている。
英人が状況の説明をし、瑛瑠は言われたように熱を測る。
一回お休みしましょうかとベッドへ促され、英人とはここで解散となるも、養護教諭の先生が何やら必要なものがあったらしく保健室を出る。それと一緒に出ていこうとした英人は、思い出したように振り返り、まだ椅子に座っている瑛瑠の元へ。瑛瑠は不思議そうな顔をする。
「手、出して。」
両手を出すも、英人がとったのは左手。さらに、その薬指へ、自身が付けていたリングネックレスの指輪の部分を外してつける。
「僕の大切なものだから、なくしたら許さない。」
わ、ヤバい…!
キリ氏このタイミングで(笑)
ちなみに気になるのは、人間にしか見えない透明人間って果たして人間に見えるの…?笑
あと、高校時代指輪をしていた経験から云わせてもらうと、けっこう目立つしセンセーにも見つかるよ〜、リングって(笑)
みーちゃん》
そうか!ならこのスタイルは変えずにいこう。もっとみんなに気になってもらいたいしね(ふふふ)。
はいはいどうぞ!かわいくて好きよ、その呼び方!
んね。よりによって左手の薬指っ…罪なおとこだわ。まあ、理由はあるんですよ?…イロイロ。笑
アクセサリーときたら、この流れだとあれしかないでしょう…!わくわく。
シェアさん》
つけてらしたんですか?笑
ネタバレになってしまうのであまり言えませんが、ちゃんと理解しています(笑)そんな目立つところに、今後賢い瑛瑠ちゃんが指輪なんて付けるでしょうか笑 楽しみにしててくださいね。
透明人間が透明になるのは身を隠すときだけです。要は防御時のみ使用する魔力ですので、普通のときは人間ですよ。
うおおおおい。
キリちゃんやってくれるじゃあないですか!!!なんだかどでかいスイッチを押しちゃったような感じがします。
追伸:レスありがとうございました。やっぱりなんかホッとしますね、ピーターパンさんの文体。やっぱりアネキには敵わねえなあ...。
めめんとさん》
みんな、英人くんの年離れした行動に目がいってしまってる…笑
そりゃそうですよねえ、なんせ左手薬指ですし?笑 でもね、気付いてほしいのはそこじゃないんだな。アクセサリーなんだな。あからさまに出てきてたじゃーん、ね?笑(もはや誘導を始める)。
ふえええ…アネキとか…照れる。笑
学校掲示板でも書き込んでいただきましたが、新鮮です。そう言ってもらえて嬉しいなあ…!