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かけら

少し 手が触れたり 体がぶつかったり
それをわざとしてみたり

「付き合ってるらしいね」

君と私の別れ道で
もうここでいいよって、言ったのに
送るよ なんて。

この時間が永遠に。と何度思ったか。

さようならをするとき。
おでこならいいだろうと
君の胸にそっと押し付けた

手が背中に回された。
あぁ。だめなのに。

2人ともわかってた だめだと分かっていても
それでも。

29センチ上の君の目はなぜか少し 悲しそうで
困った顔して 頭を撫でる

何度も 何度も 確かめ合うように 抱きしめ合った
君のキスは変わってなかった
ただそれだけのことが とてつもなく嬉しかった

「最後だから」

帰ったら通話しよう 優しく言った君

あぁ。
忘れた頃に君はふらっと私の元にきて
心を簡単に奪ってく

最後まで2人は
「好き」
を言わなかった。

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