真っ白な雲が眩しい陽を遮ったので
なんだか嬉しくなって車を洗った朝、
きっと雨でも降るのでしょう。
急に思い立ってお手紙を描きます。
真っ白な炎に灼かれるような毎日ですが、皆様お元気ですか?ぼくはなんとか生きています。生きていると云うのは素敵なことばだと、ふと今はじめて思いました。
扇風機の風に便箋が舞う音が夏の匂いをふわり、かき回して窓から逃げていきました。外では蛙が騒いでいます。朝にはまた蝉が鳴くのでしょうか…このまま夜だけが更けて、あなたの許に飛んでいけたら素晴らしい夏になるのに。
台風の便りが隣の部屋でなにか云っています。
また、お便りします。どうか引き続きご自愛くださいませ