ふと深夜のベットに忍び寄る影
その影は私を舞踊会に誘う
けれど思い出す 校門で見かけたあの影
学校でも時々見かけて
私の心を抉り取っていく
怖いんだ 踊りたくないの
深夜0時になったから かぼちゃの馬車も
綺麗なドレスも 消えてくんだよ
この世のものは全て消えていくんだ
そう考えたら怖いんだ
私が今見てる気色
私が今感じてる事
私が今聴く音たち
私が今息をする事
全部全部消えていく日が来る事
分かってはいるんだ
でも怖いんだ
地震とか 大雨が続くと
災害で自分が死んでしまうのではないのかとか
考えてしまう私がいて 怖いんだ
ねぇ、こんな私だけど、やっぱり君は
私の事変だって笑うんでしょう?
君は「憂鬱」のひとことだけ残して
私の心を泣かせているんだから
気づかないし、知らないんでしょう?
君が好きな事も
「君が好きだから」まだ死にたくない事も
知らないんでしょう?
深夜のお客さんにオーダーしてあげましょう
「あの子の──────憂鬱をなくてあげて」
「それが私がシンデレラとしての──」
そういって、0時の鐘が鳴る─────
ベットの上で シンデレラは静かに息を引き取り
意外にも満足そうに微笑んだシンデレラ
その次の瞬間───
あの影が
光を放ち シンデレラに──