3、徳永由希
大阪在住のシンガーソングライター。
一見すると、ロリータ服に身を包んだただ可愛らしい女性なのだが、一旦歌い出すと、男女間の摩擦や音楽活動に対する葛藤など、様々な感情を激しい語り口で歌い上げる姿に豹変する。アコースティック・ギターによる弾き語りなのだが、指を叩きつけるようなギターの弾き方は、もはやロックミュージシャンのそれと殆ど遜色がない。
耳と心の両方に刺さってくる、独特な歌声も大きな魅力である。
4、ステレオガール
男女混合5ピースバンド。
個人的には、今回のイベントに参加した最大の目的となったバンドである。7/29(日)の未確認フェスティバル、ライブステージで初めて知り、そのまま惚れ込んだバンドであったが、オーディエンスを巻き込み、会場全体を一体化させていくサービス精神は、会場が変わろうと健在。むしろ、キャパシティの少ない会場であるからこそ、それがより発揮されたと言えるかもしれない。
ちなみに、終演後に、暫く彼女たちと話す時間を頂いたが、その中で、個人的には非常に嬉しい話を聞くことができた。何と、ボーカル担当のメンバーが、自分と同じ大学の同級生だという。しかも、専攻こそ違えど、学部、学科まで一致しているそう。
ライブステージ以来、かなり注目していたアーティストが、意外に身近な存在だったと知り、勝手ながら親近感を覚えた。
5、パニックハウス
男女混合6ピースバンド。
男性メンバーと女性メンバーを一人ずつボーカルに据え、独特なリズムで歌われる音楽は、ロックやポップスなどと括ってしまうことはできず、ラップのようにも思えるがそうとも言いづらい。結局、特定のジャンルに分けることはできなかった。(後で話すことができたメンバーの一人によれば、「ミクスチュアのつもりだったが、やっているうちにわからなくなった」とのこと)
そんな奇妙なメロディーに、彼らにしか作れない個性的な歌詞が乗ることで、何となく不気味な雰囲気を醸し出しながら不思議な中毒性を持った世界観が生まれてくる。