0

今があること。

君がそっと手を差し伸べる。

その先にあるのは眩しすぎる光。

目を細める間もなく、君は遠くへ。


大切な人が側にいることが当たり前ではないと知った。

今日が在ることが当たり前ではないと知った。


僕は耳を傾ける。

無数に広がる声にならない想いに。


今を生きるはずだった君の。

生まれくるはずだった君の。


今を生きることは当たり前ではないと知った。


生まれてきたことは奇跡だった…なんて大袈裟だと笑うかもしれないけれど。


僕の目の前に広がる未来。

君の目の前に広がるはずだった未来。

行き先がわからず不安になったとき

終わりを自ら迎えたくなったとき

君の声に耳を傾け

前に進みたい。



なんて偽善だろうか。

  • 今があること
  • あまりものテディ
  • 8月6日。
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。